インプラントのご相談は国際口腔インプラント学会認定指導医の東京都港区南青山インプラント歯科まで

院長ブログ

ICOI国際インプラント学会@ベトナム

ICOI国際インプラント学会のAsia-Pacific section Congressがベトナム・ホーチミンのインターコンチネンタルAsiana Saigon Hotelにて盛大に開催されました。今回はインプラントの勉強の他に役員任命式出席の用事もあり、診療をお休みさせていただき遥々ベトナムを訪れました。

 
今回宿泊したIntercontinental Hotel 最上階の Presidential Suite Roomにて

決して見栄を張った訳ではなく、実は単なるブッキングミスだったのですが(笑)まあこれも良い機会と思い宿泊してみました。さすがこのホテルで宿泊費が一番高い特別スイートルームだけあって、部屋が大小8つもあり、ジャグジー風呂もついて至れり尽くせりの贅沢なお部屋でしたが、ひとりで滞在するには少々広すぎるお部屋でした。(もちろん、翌日から普通のお部屋に変えて貰いました)せっかくなのでお写真でご紹介など。。。

 
ジャグジー付きのお風呂。眺めは最高です。絵などの調度品も最高のものでした。

 
写真で見るより実際は広いお部屋です。深夜到着で早朝から学会だったので、数時間の滞在でした。いつかはのんびりプライベートで訪れたいものです。(でもいつになることやら。。)

早速、翌早朝から学会会場へ。先日研修会でお世話になったコロンビア大学のデニス・ターナー教授やロマリンダ大学のジョセフ・カン教授、ICOI前会長のAdy Palty教授、台湾インプラント界の重鎮、リン先生など世界中から著名な歯科医が集まり、インプラントについて熱い講演が行われました。日本からも多くの参加者があり、東京医科歯科大学の春日井教授、日本顎咬合学会理事長の渡辺隆史先生、日本顎咬合学会副理事長の林揚春先生、ICOI日本代表の鈴木仙一先生など、普段からお世話になっている先生方もご発表されていたので、しっかりと拝聴させていだきました。

 
日本顎咬合学会理事長・渡辺隆史先生のご講演。レベルの高い大変素晴らしい発表内容でした。日本の先生方の臨床は今や世界のトップと比較しても遜色ないレベルだとあらためて実感しました。鈴木仙一先生の「光機能化によるスーパーオッセオインテグレーション」の発表は世界に先駆けての内容でしたので、大変な驚きと賞賛を得ました。日本が世界を凌駕する日は近いと思います。

 
そしてもう一つの目的である役員任命式。今回はAsia-Pacific section のJapan Local Area Directorに任命されました。前回のArea Assintant Directorからの昇格になりますが、しっかりと任務を全うし、安全で良質なインプラント治療の普及に努めたいと思います。

Dr.Dennis Tarnow @ Columbia University Course

コロンビア大学と ICOI国際インプラント学会の共催によるインプラントコースに参加してきました。このコースは約2年間に渡り、米国コロンビア大学本校はもとより、フロリダやアジア、日本国内で定期的に開催されるインプラント研修プログラムで、国際的に活躍できる若手インプラント医師の育成と、国際インプラント学会の役員研修と指導医育成の目的を兼ねて行われている特別プログラムです。
第1回目の今回は、東京医科歯科大学医学部付属病院にて、コロンビア大学インプラント科主任教授でニューヨーク大学インプラント科主任教授も歴任された世界的に著名なデニス・ターナー教授を講師に迎え、金、土、日と3日間のコースとして開催されました。


ターナー先生の優れた研究論文は世界中で最も文献検索され臨床応用されているそうです。現在のインプラント、審美歯科界に与えた影響は計り知れないものがあります。

以前のブログにもアップしたとおり、ターナー教授の3days Special program(Tarnow Institute) は昨年、一昨年と参加しているので今回で3回目になります。世界中の信頼性のある膨大な文献から導かれた、インプラントに関する最新の知見や、最先端の歯科材料に関する評価など、インプラントを行う上で重要な事をすべて、惜しげも無く、これでもかー!というくらい教えて頂けるので、毎回新鮮な気持ちで多くの事を学ぶ事ができます。さらに今回は模型を使ったインプラントと骨移植の実習もあり、とても充実した3日間でした。まさに「おなかいっぱい!」と言ったところでしょうか(笑)


ターナー教授と春日井教授のコラボレクチャー。上顎洞骨移植に関する熱いディスカッション。なるほど、とても勉強になります。

患者に安全かつ最良のインプラントの治療結果を提供するために、またダメージの少ない最小限の外科的侵襲で手術を行うためには、複雑で難解な術式ではなく、科学的根拠に基づいたシンプルな治療を行う必要があり「Keep it simple」の原則が重要との事です。これは歯科に限らず、全てに共通する成功の法則だと思いますが、まさにそのとおりだと改めて認識いたしました。毎回「目からウロコ」の講義内容です。


修了証授与時の記念撮影。いつもフレンドリーなご対応に感謝です。
Tarnow Institute受講生として恥じない治療を心がけたいと思います。


東京医科歯科大学インプラント科教授の春日井昇平先生と記念撮影。
日本を代表する教授でありながら、受講生と肩を並べて真摯に学ぶそのお姿には
多くの受講生が感銘を受けていました。いつも気さくに接して頂き感謝しております。
今後ともご指導のほど、宜しくお願い申し上げます。

さあ、今週はベトナム遠征です。Program Chairの春日井教授のもと、ターナー教授のご講演もあります。役員会もあり多忙ですが、頑張ってきたいと思います。そして9月は米国フロリダです。こちらも頑張って学んできたいと思います!

「インプラント光機能化システム」セラビームアフィニー導入

インプラントの世界最先端技術「インプラント光機能化システム」を導入いたしました。

この技術は米国UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)歯学部の終身教授である世界的に著名な小川隆広先生とその研究グループによって発表され、近年臨床応用されたインプラントの革命的な技術です。

1952年にデンタルインプラントの生みの親であるプローネマルク教授が純チタンと骨が強固に結合する現象(これを専門用語でオッセオインテグレーションと呼びます)を発見し、1965年から臨床応用されて以来、歯が無くてお悩みの数百万人の患者様がその素晴らしい恩恵を受けていることから、このデンタルインプラントはノーベル賞に匹敵する世紀の発明と言われていますが、今回の小川教授の研究発表はそれ以来の快挙であると世界的に絶賛報道されています。米国の権威あるインプラント学会で本年度の最高賞を受賞したことがその裏付けの一つとなっており、今後最も注目される最先端のインプラント技術です。

2009年にUCLAを訪れた際に、直接小川先生からその革新的な発見の一部を学ばせて頂いた時には、本当に衝撃的でした。米国での知的財産権の問題等もあり、臨床応用までには少しお時間がかかったみたいですが、一般販売が開始し、ようやく当院でもシステム導入の運びとなりました。

従来のインプラント治療においてもすでに非常に高い成功率が報告されていますが、残念ながら100%でないのが現実です。実際の臨床では原因がよく分からないインプラントの失敗が数パーセントありますが、これらの失敗を限りなく0に近づけることが可能な技術であり、また治癒期間の大幅な短縮や、長期的なインプラントの生存にも大きく貢献することが期待されています。

小川先生らの研究によると、ある特定の波長の特殊な紫外線をインプラント表面に照射することにより、インプラントと骨の接触率が大幅に向上(約55%→98%以上に改善)し、接着力が約3倍、接着スピードも約4倍速くなり、治癒期間の短縮が可能と考えられています。この現象は「スーパーオッセオインテグレーション」と呼ばれ、インプラントの安定性と成功率が向上したという報告が複数の医療機関から得られています。

その他にも、インプラントの接着力が向上したことから、従来より短いインプラントの安全な使用が可能になったため、大きな外科的侵襲撃を伴う骨移植などの手術を回避できるので、患者様に優しい治療がご提供できるというメリットがあります。これはまさにインプラントの技術革命と言えるでしょう。

より安全確実で、失敗のない、低侵襲(患者ダメージの少ない)のインプラント治療を目指して頑張りたいと思います。


小川隆広先生(UCLA終身教授)と記念撮影(光機能化シンポジウムにて)
今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

海外講演@ロサンゼルス

37th Annual USC International Periodontal & Implant Symposiumに参加してきました。このシンポジウムは、1897年創立、全米で2番目の歴史を持つ名門・南カリフォルニア大学(USC)歯学部の主催による、世界的に高く評価されているインプラントの国際シンポジウムです。今回で第37回を迎える歴史ある祭典です。


今回もDrs.David Garber, Myron Nevins, Sascha Jovanovic, Baldwin Marchack, MarianoSanz, Michael Picos…など、錚々たる世界の超一流のデンティスト約20名と、同じく世界的に著名な歯科衛生士のMs.Anna PatisonやMs.Sherry BurnsなどがSpeakerとして招聘され、盛大に開催されました。

場所はロサンゼルスのMillennium Biltmore Hotelという、ゴッドファーザーやカクテルなど数多くのハリウッド映画のロケ地としても有名な歴史あるホテルでした。海外の学会はいつ訪れても常に華やかです。

そしてプログラムチェアマンとして毎年このシンポジウムを仕切っているのは、USC歯周病科教授のHomayoun Zadeh先生です。私もUSC Japan Programでザデ先生にはお世話になっているのですが、以前にザデ先生に自分のプレゼンを見て頂いた事がきっかけで、ザデ先生より直接ご指名を受け、招待演者として今回のシンポジウムに登壇する機会に恵まれました。身に余る光栄ですが、せっかく頂いた素晴らしいチャンスなので、精一杯頑張って海外講演を楽しんで参りました。


発表前の記念撮影。今回私は、審美的なインプラント治療を成功に導くための診断基準およびリスクマネージメントと臨床術式について、世界的な歯科技工士の林直樹先生とコラボしたケースを2症例提示し、発表させていただきました。約40分の英語での発表は楽ではありませんでしたが、不思議と緊張することもなく、うまく講演できたと思います。


講演後、チェアマンのザデ先生との記念撮影。
プレゼン製作に際しては、超多忙にも関わらす、多くの時間をさいて手直しやアドバイスを頂きました。とても凄い方なのに、まるで偉ぶった素振りもなく、常ににこやかでフレンドリーで。。。こんなに親切で素晴らしい人には出会った事がありません。さすがは世界の一流歯科医を仕切るスーパーデンティストです。いつかはザデ先生のような歯科医になりたいものです。

そんなザデ先生から、講演後に以下のメールを拝受いたしました。(長文につき一部抜粋)

Dear Sato San,
I would like to congratulate and thank you for your outstanding presentation. Your presentation and delivery were great. I received much positive feedback from the participants about your presentation. Personally, I enjoyed seeing you and speaking to you. I look forward to working with you in the future.
Warmest regards,
Homa
(意訳)
佐藤さん、おめでとう。そして優れた発表をありがとう。君のプレゼンは素晴らしかったです。参加者からもたくさんの良い反応(アンケート結果)が届いています。個人的に君が話しているのを見てるのも楽しかったですよ。いつの日か一緒にお仕事を出来る日を楽しみにしています。ホマ

もったいないお言葉を頂戴し恐縮しております。しかしながら何とか無事に講演を終えられたのも、多くの方々の手助けがあってのことです。症例を見て頂き、アドバイスを頂いたザデ先生、サーシャ・ジョバノビッチ先生、デニス・ターナー先生。英訳を見て頂いたサンフランシスコご開業の森田耕平先生。日本から応援に駆けつけて下さった鈴木(仙)先生、脇田先生、五十嵐先生、庄野先生、河野先生、佐藤(勝)先生、また米国からも多くの友人が参加してくれました。現地でお世話になったもう一人の招待演者の菅井敏郎先生(銀座UCデンタルインプラントセンター、東京医科歯科大教授)にも励ましのお言葉を頂き、お世話になりました。(菅井先生のご講演も大変素晴らしかったです!)

そして何より、今回の歯科技工を担当し、芸術的な素晴らしいセラミックをご製作いただいた、世界的なマスターテクニシャンの林直樹先生に、心より御礼申し上げます。

日米でご活躍の諸先生方の励ましのおかげで、とても落ち着いて楽しみながら発表を終える事ができました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。


USC歯学部准教授でビバリーヒルズご開業の著名な補綴医Harel Simon先生と。
USC Japan Programではお世話になりました。


Anna Patison先生 (USC教授)と十数年ぶりの再会。
ハンズオンコースで来日した際にお手伝いさせて頂きましたが、
久々の再会にも関わらず覚えていて下さり嬉しかったです。
periodontal instrumentation のレクチャーは本当に素晴らしかったです!
質問もさせて頂き、当院での術式の再確認もできて良かったです。

 
私のインプラントのお師匠の一人であるDr.Sascha Jovanovic(元ヨーロッパインプラント学会会長。インプラント、骨造成の世界的権威)と再会を祝して記念撮影。Dr.Saschaの主催するgIDE (global Institute for Dental Education)というOnline Education(英語)を10年に渡って勉強していたのも、今回の発表に多いに役に立っていたのは言うまでもありません。
左からいつもお世話になっている鈴木仙一先生(ライオンインプラントセンター)、自分、Dr.Sascha, 脇田雅文先生(わきたインプラント矯正センター)、五十嵐一先生(インプラント矯正歯科センター五十嵐歯科医院) 力強い応援、ありがとうございました!

また近い将来、国際舞台に登壇できますよう、日々精進努力して、世界標準の治療を実践していきたいと思います。何より患者様の利益を第一に考え、質の高いインプラント、審美歯科治療をご提供できるよう、それを目標に頑張りたいと思いますので、今後とも宜しく
お願い申し上げます。


感謝です。

歯科医院の口コミサイト「e歯医者さんドットコム」にて、運営事務局による独自の患者満足度アンケート調査の結果、「おすすめ認定歯科医院」および「おすすめ名医認定書」のご評価を頂きました。
http://e8143.com/clinic/detail-11232.htm
アンケートにご協力いただきました患者様にまずは深く御礼申し上げます。
過分なご評価を賜り大変恐縮ですが、実際にはまだまだ至らない事がたくさんあり、日々反省することの連続です。ご来院ただきました全ての患者様にに、十分な治療満足をご提供できますよう、それを目標に技術面も含めてさらなる努力をしていく所存でございますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今年は本当にいろいろな事があった1年でした。インプラント手術中に大震災に見舞われ、その後も震災の影響で大変な日々が続きましたが、素晴らしい患者様と優秀なスタッフや歯科技工士の先生方、そして多くの関係者に支えられ、大きな怪我もなく無事に1年を終える事ができた事に、深く感謝したいと思います。

来年は自分にとって、また自分に関わったすべての人たちにとって、より幸せで素晴らしい年になるよう願うとともに、そうなるよう精一杯頑張って行きたいと思います。

今年一年、本当にありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

追記。ここ最近、ステルスマーケティングと呼ばれる口コミサイトでのやらせ書き込みや、症例写真ビフォーアフターの誇大広告や虚偽の写真掲載などが社会問題になっておりますが、上記口コミサイトも含めて、当院ではやらせの書き込みや、HP上での虚偽の記載は一切行っておりませんので、どうぞご安心下さい。

南カリフォルニア大学インプラントセミナー@香港

米国南カリフォルニア大学主催のインプラントセミナーが香港にて開催されました。

 

このセミナーの主な趣旨は、日本の歯科医を対象にしたUSCジャパンプログラムの大成功をうけて、USC歯学部では香港でもUSCプログラムの開催を予定しており、今回はその宣伝も兼ねたとても重要なセミナーであることから、USCからはサダン歯学部長をはじめ、全米審美歯科学会および全米補綴学会の会長を歴任されたマーチャック 教授、そしてUSCペリオ・インプラントシンポジウムのチェアマンであるザデー教授など、錚々たるメンバーが香港に集結しました。

今回私は、講演を聞きに行くのはもちろん、来年ロサンゼルスで開催されるUSCペリオ・インプラントシンポジウムでの自分の発表のスライドをチェアマンにチェックして頂く目的もあり、はるばる香港を訪れた次第です。日本からの参加者は自分一人でした。

  
サダン歯学部長の講演風景をこっそり撮影(左)。歯科界では最も有名な学術雑誌クイッテッセンスの編集長も歴任されたサダン先生の講義はとても素晴らしく、症例写真の綺麗さと洗練されたプレゼンスタイルはまさに圧巻の一言でした。講演後の記念撮影(右)は、右からアヴィシャイ・サダンUSC歯学部長、サダン先生の妹(姉?)、自分、サダン先生の姉(妹?)、マーチャック教授。
もちろん、マーチャック教授のユーモア溢れる講義と、インプラント外科の最新知見と高等術を惜しげも無くレクチャーされたザデー教授の講演内容も大変素晴らしく、遠路はるばる香港まで行った甲斐がありました。

 
講演終了後は、USC卒業で現在香港にてご開業の矯正医アレックス先生のご招待で、高層ビル最上階の会員制レストランで、百万ドルの夜景を眺めながら、優雅なディナーを頂きました。左の記念写真は、右からアレックス先生、自分、ザデ―教授、マーチャック教授。写真右はレストランからの夜景。とても幻想的で美しい眺めでした。

香港を訪れたのは初めてでしたが、とても素晴らしい体験をすることができました。
今度はプライベートでゆっくり訪れたいと思います。(でもいつになることやら・・・)

ICOI World Congress @韓国Seoul
ICOI国際口腔インプラント学会のワールドコングレスが韓国ソウルで盛大に開催されました。今回はアジアパシフィックセクションの役員会参加が主な用事でしたが、もちろん、世界各国から訪れた著名な先生方の講演もしっかり聞いてきました。とても勉強になりました。


会場はソウル市内のCoexというところでした。とても広くて立派な会場でした。

 
学会会場での記念撮影(左)と メインホールでの講演風景(右)

 
懇親会パーティーでのひとコマ(左)と 本場韓国の焼肉&石焼きビビンバ―!!(右)

懇親会のパーティーもこれまた盛大で、韓国芸能人の司会や余興で盛り上がってました。韓国では国産のインプラントのシェアが9割を占めるそうで、歯科医もインプラントカンパニーも、なんだかとても強烈なパワーを感じました。すごいですね、韓国。。

念願かなってようやく訪れた本場韓国の焼肉はとても美味しかったです。やっぱりここでも調子にのって食べ過ぎてしまいました、再び猛反省。。。(でも本場のマッコリもうまかったなぁー!^^)

ここで得たパワーを生かして、明日からの臨床、気分も新たに頑張りたいと思います!

インプラント安心基準ミドルマネージャー

NHKのニュースウォッチ9という番組でインプラントについての特集があり、東京八重洲の歯科医院での死亡事故例と「インプラントセーフティマネージャー」についての取り組みが紹介されました。私はその放送は見ていなかったのですが、知人の話によると、近年インプラントの急速な普及に伴い、医療事故やトラブルも急増しているという背景から、今回のような未熟な技術の歯科医による不幸な事故を回避するためのひとつの取り組みとして、「インプラントセーフティマネージャー」という資格制度が番組内で取り上げられたそうです。

この資格は、歯科医院を診査・認証する国内初の第三者評価機関である「NPO法人歯科医療情報推進機構」が管理しており、取得にはインプラントを安全に行うために必要な知識とマネージメントについての講習を受講し、厳しい試験に合格する必要があります。もちろん、私はこの試験に無事合格し、認定証を頂いております。

安全なインプラント治療を行っている歯科医院を厳格に選定し、患者様が安心して良質なインプラント治療を受けられるために「歯科医療情報推進機構」が行っている取り組みの根拠については、以前にブログでも紹介しました。インプラントは適切に行われれば、最高の治療満足結果が得られる大変素晴らしい治療法ですが、その反面、いいかげんに不適切に行われれば、最悪の結果を招く事もあるのは事実です。術者は充分な医学知識と高い治療技術の習得と同時に、医療人としての崇高なモラルを持ち合わせる必要があると私は考えます。

これらのことを踏まえ、安心かつ安全なインプラント治療をこれからもご提供していけますよう、益々精進して参りますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ICOI国際口腔インプラント学会

世界最大のインプラント学会であるICOI国際口腔インプラント学会の2011年度アジア・パシフィックセクション・日本学術大会が品川グランドホールで盛大に開催されました。
 
基調講演として午前中は台湾インプラント学会・審美学会・補綴学会などの会長も歴任されているDr.Lin、午後はニューヨーク大学臨床准教授で韓国インプラント学会の権威Dr.Choのご講演が行われました。

今回私はアジア・パシフィックセクションの役員として、会場準備(主にプロジェクター試写や音響関係)や海外演者のサポートなど、早朝から忙しく飛び回っておりましたが、この日はLuncheon Seminar の講師としてメインホールでの講演もあったため、多忙を極めた学会となりました。
 
Luncheon Seminar とは、ランチタイムを利用した食事付きのセミナーで、海外の学会ではよく行われています。今回はインプラントのリーディングカンパニーであるノーベルバイオケア社より正式に依頼を受けて、セミナー講師として登壇させていただきました。光栄な事です。

 
講演内容は、もちろんノーベルバイオケア・インプラントを用いての審美インプラント治療の実践についてです。私は約16年前にインプラント治療をスタートしてからずっとノーベルバイオケア社のインプラントのみ使用しています。理由はたくさんありますが、治療結果が証明する製品や会社に対する信頼度の高さ、トップブランドであること、科学的なバックグラウンドが一番しっかりしていることなどが挙げられます。

審美的なインプラント治療を成功に導くためには何が必要なのか、実際の症例を供覧しながらご説明させて頂きました。しっかりとしたインプラントシステムを用いる事は医師の重要な責任と考えます。そして医療を受ける側も、単に値段だけで判断せず、適切なインプラントを使用している医院を選択する必要があると私は思います。

著名な講師に挟まれての発表でしたので始まる前はいささか緊張しましたが、前日徹夜で適度にぼーっとしていたせいか、講演中はあまり緊張せず淡々とお話できたと思います(笑)海外発表のちょうど良い予行演習になった気がします。

来年1月には米国ロサンゼルスで開催される37th Annual USC International Periodontal and Implant Symposium への登壇が決定しております。世界的に評価の高い、歴史あるこのシンポジウムで発表できる機会に恵まれた事は、大変光栄なことであるとともに、少なからずプレッシャーを感じております(汗)でもせっかくなので楽しんできたいと思います♪ 


東日本大震災チャリティーレクチャー

世界的に著名なインプラント外科医のDr.Sascha A. Jovanovic による、東日本大震災チャリティーレクチャーが開催されました。

 
                            Dr.Sascha と山崎長郎先生

UCLA留学時にDr.サーシャの片腕として活躍していた佐藤琢也先生(デンタルインプラントセンター大阪・所長/ClubGP・代表)の企画開催のもと、世界的にも著名でご活躍されている、日本の歯科界を代表する審美歯科の大家・山崎長郎先生(原宿デンタルオフィス院長)を座長にお迎えし豪華メンバーで開催されたこのレクチャーの収益は、講師料も含めて全額、日本赤十字社を通じて東日本大震災の被災地へ寄付されました。

Dr.サーシャは、若くしてヨーロッパインプラント学会の会長を歴任し、現在はUCLA(米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にて教鞭を揮う傍ら、gIDE(Global Institute for Dental Education) というオンライン教育も含めた教育機関を主催し、全世界の歯科医に良質な歯科教育を提供している大変素晴らしいドクターです。特にrhBMP-2を用いた顎骨再建の分野では世界の第一人者であり、世界中のセレブリティーやハリウッドスターに至るまで、常に指名の絶えないドクターと言われています。

当然ながら今回のレクチャーの内容も大変素晴らしいものであり、最新のインプラント外科治療に関する科学的知見から、審美インプラント治療を成功させるための重要な10個のキーファクターについて、そしてrhBMP-2を用いた驚異的な顎骨再建やインプラントの症例供覧など、勉強になることばかりでした。

レクチャー後の質疑応答の時間では、山崎先生の大変ためになる鋭いコメントや素晴らしいご意見も伺うことができて、こちらも本当に勉強になりました。さすがに超一流の先生です。お話が楽しい上に、とても感心する興味深い内容ばかりでした。大変有意義な時間を過ごさせて頂き感謝しております。

 
チャリティーレクチャー参加者全員での記念撮影。

国内の大きな学会では海外からの講師のキャンセルが相次いでいる今日現在、家族や友人の反対を押し切ってまで来日し、日本の為に無償でチャリティーレクチャーまでしてくださいましたDr.サーシャにまずは心から感謝したいと思います。また、会の準備開催に対して多大なご苦労をされたデンタルインプラントセンター大阪のスタッフの皆様や主催の佐藤琢也先生、通訳の山中隆平先生、梅津清隆先生、そして参加者の皆様に深く感謝の意を表します。本当に素晴らしい会でした。お声掛けいただき、ありがとうございました。


Dr.Sascha、佐藤琢也先生と記念撮影。お疲れさまでした。
僕も日本復興に向けて出来ることから頑張りたいと思います。

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