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院長ブログ

「インプラント光機能化システム」セラビームアフィニー導入

インプラントの世界最先端技術「インプラント光機能化システム」を導入いたしました。

この技術は米国UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)歯学部の終身教授である世界的に著名な小川隆広先生とその研究グループによって発表され、近年臨床応用されたインプラントの革命的な技術です。

1952年にデンタルインプラントの生みの親であるプローネマルク教授が純チタンと骨が強固に結合する現象(これを専門用語でオッセオインテグレーションと呼びます)を発見し、1965年から臨床応用されて以来、歯が無くてお悩みの数百万人の患者様がその素晴らしい恩恵を受けていることから、このデンタルインプラントはノーベル賞に匹敵する世紀の発明と言われていますが、今回の小川教授の研究発表はそれ以来の快挙であると世界的に絶賛報道されています。米国の権威あるインプラント学会で本年度の最高賞を受賞したことがその裏付けの一つとなっており、今後最も注目される最先端のインプラント技術です。

2009年にUCLAを訪れた際に、直接小川先生からその革新的な発見の一部を学ばせて頂いた時には、本当に衝撃的でした。米国での知的財産権の問題等もあり、臨床応用までには少しお時間がかかったみたいですが、一般販売が開始し、ようやく当院でもシステム導入の運びとなりました。

従来のインプラント治療においてもすでに非常に高い成功率が報告されていますが、残念ながら100%でないのが現実です。実際の臨床では原因がよく分からないインプラントの失敗が数パーセントありますが、これらの失敗を限りなく0に近づけることが可能な技術であり、また治癒期間の大幅な短縮や、長期的なインプラントの生存にも大きく貢献することが期待されています。

小川先生らの研究によると、ある特定の波長の特殊な紫外線をインプラント表面に照射することにより、インプラントと骨の接触率が大幅に向上(約55%→98%以上に改善)し、接着力が約3倍、接着スピードも約4倍速くなり、治癒期間の短縮が可能と考えられています。この現象は「スーパーオッセオインテグレーション」と呼ばれ、インプラントの安定性と成功率が向上したという報告が複数の医療機関から得られています。

その他にも、インプラントの接着力が向上したことから、従来より短いインプラントの安全な使用が可能になったため、大きな外科的侵襲撃を伴う骨移植などの手術を回避できるので、患者様に優しい治療がご提供できるというメリットがあります。これはまさにインプラントの技術革命と言えるでしょう。

より安全確実で、失敗のない、低侵襲(患者ダメージの少ない)のインプラント治療を目指して頑張りたいと思います。


小川隆広先生(UCLA終身教授)と記念撮影(光機能化シンポジウムにて)
今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

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